比企郡嵐山町の小児科・アレルギー科|小児疾患・気管支喘息・アトピー性皮膚炎・花粉症・食物アレルギー

清水小児科アレルギークリニック
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アレルギー科

アレルギー科

アレルギーの病気は、一般にアレルギー体質をお持ちの方が環境要因の影響を受けて発症します。当院では、主に気管支喘息、花粉症(アレルギー性鼻炎・アレルギー性結膜炎)、アトピー性皮膚炎、食物アレルギー、昆虫(蜂)アレルギーなどの患者さまの診療を行っています。

気管支喘息

ぜんそくは咳やゼイゼイ、ヒューヒューを繰り返す病気です。早い人では乳児期から、多くの人は1~3歳頃から発症します。年間を通じると特に秋、また春先や梅雨時に症状が出やすく、一日の中では夕方や夜間、それに朝方に症状が出やすいのが特徴です。さらに小児のぜんそくは、カゼをひいた際にも症状が出やすく、カゼをひくたびに咳が長引き、ゼイゼイ、ヒューヒューしやすいお子さんはぜんそくの可能性があります。なかにはカゼのたびに「気管支炎」と診断されているお子さんもいますが、ぜんそくは気管支炎のような感染症と違い、うつる病気ではありません。

小児のぜんそくの多くは、アレルギー体質を持つお子さんが、身の回りのダニ(チリダニ)やホコリ(ハウスダスト)、カビ、動物のフケなどのアレルギーの原因物質(アレルゲン)を吸入し続けることによって発症します。小児のぜんそくは近年増える傾向にあり、その原因として家屋構造の変化に伴うダニの繁殖、大気汚染、食生活の変化などが考えられています。また、最近のペットブームの影響でネコやイヌ、ハムスターなどが原因でぜんそくになるお子さんもいます。ぜんそくでは空気の通り道、すなわち気道が敏感になり、タンが出やすくなったり収縮しやすくなったりします。実際に気道が収縮し、タンや咳が出て、ゼイゼイ、ヒューヒューするのがぜんそく発作です。

最近では吸入ステロイド剤をはじめとして、種々のお薬が治療にもちいられ、ぜんそくのコントロールは以前と比較してだいぶ良くなりました。しかし、お薬を使用する以前の問題として、小児のぜんそく治療においては身の回りにあるダニ、ホコリなどのアレルゲンを減らすという環境整備が大切です。幸い、小児のぜんそく患者さんの多くは大人になる前に改善します。普段から根気良く治療に取り組むことが大切です。

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎の患者さまにおいては、皮膚のバリアー機能(防御機能)が低下している患者さまが多く、スキンケア(皮膚のお手入れ)が重要で、軟膏療法が治療の主体となります。ごく一部の患者さまで皮膚炎の悪化に食物アレルギーが関与しますが、そのような患者さまの割合は必ずしも高くありません。症状に適したスキンケアと軟膏療法で、多くの患者さまは年齢とともに症状が改善していきます。

食物アレルギー

食物アレルギーの患者さまは、症状として蕁麻疹など皮膚・粘膜症状が主体ですが、なかには咳やゼイゼイするなどの呼吸器症状、嘔吐などの消化器症状を伴って重症化し(アナフィラキシー反応)、一部の患者さまはショック状態に陥って命にかかわる事がありますので注意が必要です(アナフィラキシーショック)。当院では、重症化しやすい患者さまには携帯用の注射薬(エピペン )の処方も行っています。

アレルギー性鼻炎・アレルギー性結膜炎

アレルギー性鼻炎・アレルギー性結膜炎は、花粉などによる季節性のタイプ(花粉症)と普段から身の回りに存在するダニやカビなどによる通年制のタイプに分けられます。花粉症の患者さまは、従来は花粉の回避と早目の抗アレルギー剤内服、点鼻薬・点眼薬の使用が治療の中心でしたが、平成26年秋からスギ花粉症に対しては花粉エキスを長期間内服して体質改善をはかる『舌下免疫療法』が保険適用となり、治療の選択肢が増えました。スギ花粉症に悩む患者さまにとっては朗報かと思います。また平成27年からは、スギに続いてダニエキスを用いた舌下免疫療法も保険適用となりました。『舌下免疫療法』に興味のある方はお気軽にお問い合わせください。

なお、アレルギー疾患の治療においては、薬物療法以外にアレルギーの原因(アレルゲン)を特定し、それを遠ざけることも治療の一環として重要です。当院では主に血液検査にてアレルゲンの特定を行っています(血液検査はアレルゲンの種類によっては乳児期から可能です)。

舌下免疫療法

これまでの花粉症の治療法と言えば、症状をやわらげる対症療法が中心で、薬を飲んだり、鼻の粘膜を焼いて症状を抑える方法などがありました。
舌下免疫療法は、そのアレルギーの原因がスギもしくはダニと確定診断された12歳以上の患者さまが治療の対象です(なお、近い将来治療対象年齢が引き下げられる可能性があります)。
また、この治療は根本的な治療が期待できるだけでなく、痛みはほとんどなく、自宅で実施できます。しかし、服用量や服用方法、副作用に対する対応など、病院で行う皮下免疫療法と比べて、より治療に対する患者さまの理解が必要です。

期待できる作用

長期にわたり、正しく治療が行われると、アレルギー症状を軽くしたり、症状を抑える作用が期待できます。
症状が完全に抑えられない場合でも、症状を和らげ、アレルギー治療薬の減量が期待できます。
※治療の作用には個人差がございます。

副作用について

舌下免疫療法には、以下の副作用があらわれるおそれがあります。

主な副作用
● 口の中の副作用(口内炎や舌の下の腫れ、口の中の腫れなど)
● 咽喉(のど)のかゆみ、刺激感、不快感など
● 耳のかゆみ
● 頭痛 など

重大な副作用
● ショック
● アナフィラキシー※
※医薬品などに対する急性の過敏反応により、医薬品投与後多くの場合30分以内で、蕁麻疹などの皮膚症状や、腹痛や嘔吐などの消化器症状、息苦しさなどの呼吸器症状、突然のショック症状(蒼白、意識の混濁など)がみられます。

注意点

服用する前後2時間程度は、激しい運動、アルコール摂取、入浴などは避けるようにしてください。

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